3月25日のフル代表の韓国戦、テレビ観戦でしたが、大いに楽しませてもらいました。
3-0というスコア以上の試合内容。過去の日韓戦では見たことがないような日本の完勝劇でした。
10年前の札幌で行われた試合も同じスコアでしたが(日本の先発メンバーは、川島、駒野、内田、今野、吉田、遠藤、長谷部、岡崎、香川、本田、李)、香川、本田、香川の連続ゴールでリードしたあと、結構韓国の反撃を浴びた場面がありました。
それに比べると、25日の日本は韓国に全く何もさせなかったと言える内容。ソン・フンミンをはじめとする中心選手を欧州から呼び戻すことができなかったことを敗因にあげ、韓国が不出来だったからを理由にあげる声もあるようですが、それだけでは説明できない差があると感じました。
これまでの日本とは大きく違ったのは、中心となる選手のポジションが前方の位置から後方の位置に変わったこと。10年前の日韓戦では、香川、本田、清武(前半から岡崎に代わって出場)の活躍が目立ちましたが、今回の日韓戦では、遠藤、守田、吉田、富安のプレーが出色の出来でした。
この4人が作り出す強固なボックスが基盤となって、力でねじ伏せるような感じであの韓国に何にもさせなかったことに新しい日本代表の姿を見ました。
これまでの日韓戦はテクニック主体の日本に対するパワー主体の韓国といった図式で見られていましたが(韓国側は決してそう思ってないと思います)、それが変わって来ているなと実感した一戦でした。
それと、戦術の浸透具合が今の代表は素晴らしいですね。80分、日本のゴール前の韓国のFKから守田が相手のパスをカットしてドリブルを開始した場面。
テレビ中継が見事なアングルで捉えてくれていましたが、守田がドリブルを始めたと同時に6人の選手が思いっきりスプリントを開始していました。
守田のパスが悪くてスピードダウンしてしまいましたが、あのカウンターアタックの迫力に、W杯でベルギーにくらった痛恨のカウンターアタック。決勝点を奪われたあの時の教訓が活かされていると感じて、うれしくなってしまいました。
後ろに重心を置いて力強くなった日本。これならW杯本大会でも十分に戦えるはずです。