U-24 日本 vs U-24アルゼンチン(2021年3月29日)

長い間サッカーを見てきて良かったと思う機会って、そうそうあるもんじゃないですが、昨日(3月29日)行われたU-24日本代表対U-24アルゼンチン代表の試合は、数少ないそんな機会でした。

大の苦手の南米。それも五輪予選を1位で突破したチームであるアルゼンチンを3−0というスコアで、内容的にも完全に相手を上回って勝つことができるなんて、考えてもいませんでした。望外の試合展開を息をのんで見守った90分間だったというのが正直なところです。

第1戦のメンバーに田中碧を加えたぐらいの微調整で試合に臨むのかなと思っていたら、大幅なメンバーチェンジ。あれ、中2日という本大会の日程のシミュレーションじゃなかったのと思いましたが、結果的にメンバーやポジションを変えたのが大正解でしたね。

南米勢には過去、どれくらい苦しめられたことでしょう。自分たちのペースでは絶対やらせくれないというイメージが私の頭の中にはこびりついています。特にアルゼンチンが相手となると、激しく寄せられてボールを奪われ、いいようにやられるといった負の記憶しかありません。

そんな相手にあれほどのゲームができて圧倒した。フル代表の韓国戦圧勝にも感銘を受けましたが、昨日の勝利は全くの別次元です。アルゼンチンとしても、五輪本大会の会場である日本で試合ができるという格好の機会であったわけで、本気モードで試合にのぞんでいました。同じ親善試合という名前がついていていも、物見遊山で来たのかと思われる節もあった過去の南米勢とは全く違います。だから、昨日の勝ちに価値があるのです。

「主力選手を招集できなかった」なんて言葉が試合後のアルゼンチンのメディアから出たのが痛快でした。そんな言葉を発するしかないほど、力の差を感じたということの端的な現れでしょうから。

きっと、試合前は今回の遠征メンバーでも余裕で勝てると思っていたはず。それは、彼らが傲慢とかそういった意味で言っているのではなく、過去の対戦内容からして、そう考えるのが普通だと、日本人である私でも思うからです。

そんな彼らに、そんな言葉を口にさせた。もう一回言います。いやあもう痛快です(^^)。

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