EURO2024ベスト8のイングランド:欧州メディアの評価

イングランドがEURO2024でベスト8進出を果たしましたが、そのプレーぶりに対する欧州各国メディアの評価は厳しいものが目立ちます。主要5カ国のメディアの反応をまとめてみました。

英国:期待外れの不安定なパフォーマンス

地元英国のメディアは、イングランドの成績と内容の乖離を指摘しています。BBCは「ハリー・ケインの危機」と題し、チームの攻撃力不足を懸念しています。The Athleticも「慣れ親しんだもの」と評し、90分間安定したパフォーマンスを維持できない点を批判しています。

フランス:戦術と選手起用に疑問符

フランスの有力紙レキップのピエール=エティエンヌ・ミノンジオ記者は、サウスゲート監督の最近の決断に疑問を呈しています。戦術や選手起用の不確実性が、イングランドの潜在能力を十分に引き出せていないと指摘しています。

スペイン:期待はずれの「ビッグネーム頼み」

スペインのサッカージャーナリスト、ギレム・バラゲ氏は、イングランドのプレースタイルに失望感を示しています。特に選手の役割や、ビッグネーム選手への過度の依存、幅を持ったプレーの欠如を問題視しています。

ドイツ:改善の余地ありながらも潜在能力は評価

ドイツメディアの反応は比較的穏やかです。キャプテンのハリー・ケインは、ドイツ誌シュピーゲルのインタビューで「私たちには本当に良いチャンスがある」と自信を示しています。ただし、ゴルフコースを備えたキャンプ地の選択など、チームの集中力に関する懸念も一部で指摘されています。

イタリア:脅威度は低下も油断できない相手

イタリアのサッカージャーナリスト、ダニエレ・ヴェッリ氏は、イングランドに対する評価の変化を指摘しています。当初は優勝候補の一角でしたが、パフォーマンスの低迷により脅威度は下がったものの、依然として手強い相手であると評価しています。

まとめ

欧州メディアの評価を総合すると、イングランドのEURO2024での成績とパフォーマンスのギャップが際立っています。ベスト8進出という結果は残しているものの、プレー内容には多くの課題が指摘されています。特に攻撃力の不足、戦術の硬直性、選手起用の疑問点などが共通した批判点となっています。

一方で、トーナメントが進むにつれてチームが調子を上げる可能性も指摘されており、イングランドの真価が問われるのはこれからだと言えるでしょう。サウスゲート監督とチームがこれらの批判にどう応え、パフォーマンスを向上させていくか、今後の展開が注目されます。

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