ドイツで開催中のEURO2024も佳境に入り、開催国ドイツがベスト8進出を果たしました。ここまでのドイツ代表のパフォーマンスについて、欧州主要国のメディアがどのように評価しているかをまとめてみました。
ドイツメディアの反応
ドイツ国内のメディアは、自国代表の活躍に概ね好意的な反応を示しています。
スポーツ専門誌『キッカー』は、「ナーゲルスマン監督の采配が的確。若手と経験者のバランスが取れたチーム編成が功を奏している」と評価。特に、デンマーク戦での勝利を「夏の雷雨のおとぎ話」と表現し、悪天候による中断を乗り越えての勝利を称えました。
一方で『Sky Sports』ドイツ版は、準々決勝を前に警告カードの累積による出場停止の可能性を懸念しています。ナーゲルスマン監督を含む4名が既にイエローカードを1枚受けており、次の試合での警戒が必要だと指摘しています。
スペインメディアの反応
スペインのメディアは、準々決勝で対戦するドイツに対して警戒心を露わにしています。
スポーツ紙『マルカ』は、「ホームの利を生かし、勢いに乗るドイツは手強い相手。スペインの若手主体のチームにとって大きな試練となるだろう」とコメントしています。
英国メディアの反応
英国のメディアは、ドイツの強さを認めつつも、自国チームとの対戦の可能性を見据えた分析を行っています。
『BBC Sport』は、「ドイツは開幕戦でスコットランドを圧倒して以来、安定したパフォーマンスを見せている。ホームアドバンテージを最大限に活用しており、優勝候補の筆頭と言える」と評価しています。
フランスメディアの反応
フランスのメディアは、ドイツの戦術面に注目しています。
スポーツ紙『レキップ』は、「ナーゲルスマン監督のシステムが機能している。特に中盤の構築力と前線の機動力が印象的だ」と分析。同時に「フランスとの準決勝の可能性も十分にある」と、自国チームとの対戦を見据えたコメントも出ています。
イタリアメディアの反応
『ガゼッタ・デロ・スポルト』は、「ドイツはホームアドバンテージを最大限に活用し、安定したパフォーマンスを見せている。特に、デンマーク戦での勝利は彼らの実力を示すものだった」と評価しています。また、ドイツの若手選手の台頭とナーゲルスマン監督の戦術の巧妙さにも注目しています。
『コリエーレ・デロ・スポルト』は、ドイツの組織力と戦術的な柔軟性を高く評価しています。特に、デンマーク戦での勝利について、「ドイツは試合の流れを完全に掌握し、相手にほとんどチャンスを与えなかった」と述べています。同紙はまた、ドイツの守備の堅さと中盤の支配力を称賛し、これが彼らの成功の鍵であると分析しています。
まとめ
各国メディアの反応を見ると、ドイツ代表の強さは概ね認められているようです。ホームアドバンテージを生かした安定したパフォーマンス、ナーゲルスマン監督の戦術、若手と経験者のバランスの取れたチーム編成などが高く評価されています。
一方で、警告カードの累積による主力選手の出場停止リスクや、トーナメント表の配置による他国への影響など、様々な角度からの分析も行われています。
EURO2024もいよいよクライマックスに向かう中、開催国ドイツの今後の戦いに注目が集まっています。
*過去記事 ドイツ