なぜ今サマーフィルなのか?降格圏ウェストハムで輝く男に高まる「オランダ代表待望論」

プレミアリーグで残留争いに苦しむウェストハムにおいて、唯一無二の輝きを放っているのがクリセンシオ・サマーフィルです。2026年1月現在、オランダ国内およびイングランド現地メディアでは、彼をオランダ代表(オラニエ)に招集すべきだという声がかつてないほど高まっています。

今回は、なぜ今これほどまでに「サマーフィル待望論」が熱を帯びているのか、その背景と最新状況を深掘りします。


プレミアで躍動する24歳の「個」:直近4試合で3得点2アシスト

現在、ウェストハムはリーグ18位と降格圏に沈んでいますが、サマーフィル個人のパフォーマンスは「ワールドクラス」と評されています。2026年1月24日のサンダーランド戦(3-1で勝利)でもゴールを決め、直近4試合で3得点2アシストという驚異的な数字を叩き出しました。

彼の持ち味は、予測不能なドリブルと爆発的なスピード、そして決定力の高さです。特に1月17日のトッテナム戦で見せた先制ゴールは、格上の相手を翻弄する一撃として、ロナルド・クーマン監督への強力なアピールとなりました。


オランダ代表のウイング事情:ガクポのバックアップ不在

オランダ代表の左ウイングにはコーディ・ガクポ(リバプール)という絶対的な主軸がいますが、その控えや競争相手の固定が急務となっています。ノア・ラングは出場機会を求めてガラタサライへ移籍し、シャビ・シモンズ(トッテナム)は代表のウイングの位置では期待されたほどの結果を残せていません。

こうした中、プレミアリーグという世界最高峰の舞台で毎週結果を出しているサマーフィルは、クーマン監督にとって「無視できない存在」になっています。地元メディア『VoetbalPrimeur』は、イングランドのファンが「なぜ彼がまだ代表に呼ばれていないのか」と疑問を呈している様子を報じています。


スリナム代表の影と3月の「最終期限」

サマーフィル招集が急がれるもう一つの理由は、スリナム代表による引き抜きの動きです。スリナム代表のヘンク・テン・カテ監督は、サマーフィルを自国代表に迎えるべく説得を続けていることを認めています。

FIFAの規定により、オランダ代表として公式戦(または一定数の親善試合)に出場していない彼は、まだスリナムを選択する権利を持っています。もし3月のインターナショナル・マッチウィークでクーマン監督が彼を招集しなければ、オランダは将来有望なタレントを永遠に失うリスクがあります。


まとめと展望:3月の親善試合が運命の分かれ道

2026年W杯で日本代表とも対戦するオランダにとって、攻撃のオプションを増やすことは至上命題です。サマーフィルの招集は、単なる「新戦力のテスト」ではなく、代表チームの将来を左右する戦略的な決断となります。

3月に予定されている親善試合で、背番号「7」を背負った彼がオレンジ色のユニフォームに袖を通すのか。クーマン監督のメンバー発表は、これまでにないほど注目を集めることになりそうです。

最新情報をチェックしよう!