チュニジア代表新監督決定!国内派候補を退け、ラムシ体制で挑むグループFの激闘

前回の記事「チュニジア代表:W杯指揮官に「国内出身者」を優先する背景と次期候補の動向」では、アフリカ・ネーションズカップでの敗退を受け、次期監督候補としてムイー・シャーバニ氏ら国内派の動向を中心にお伝えしました。しかし、チュニジアサッカー連盟(FTF)が下した最終決断は、国際的な経験を持つ実力派の招聘でした。2026年W杯本大会に向けて決定した新監督人事と、最新の準備ロードマップをまとめてお伝えします。

サブリ・ラムシ氏の新監督就任と2028年までの長期政権

FTFは2026年1月14日、サブリ・ラムシ氏(54)を代表チームの新監督に任命したことを正式に発表しました。前回の記事で有力視されていたシャーバニ氏ら国内監督の起用案もありましたが、連盟は最終的に、元フランス代表であり、コートジボワール代表を2014年W杯に導いた実績のあるラムシ氏に舵取りを託しました。

ラムシ氏はチュニジアにルーツを持ち、国外での豊富な指導経験と国内のアイデンティティを併せ持つ「ハイブリッドな選択」として期待を集めています。契約は2028年7月までとなっており、最大の目標は、これまで一度も成し遂げていないW杯グループステージ突破に設定されました。

原文リンク: The Straits Times – Tunisia appoint Lamouchi as new coach(英語)

3月の親善試合:日本・オランダ戦を見据えた強豪とのテストマッチ

すでに対戦が決まっているグループFの強豪、日本代表やオランダ代表への対策として、ラムシ新監督の初陣となる親善試合のカードも決定しました。2026年3月のインターナショナルマッチウィークにおいて、アメリカ代表およびノルウェー代表と対戦することで合意に達しました。

アメリカ戦はカリフォルニア州のローズボウルで開催される予定です。ラムシ監督は「日本やオランダのような機動力と組織力を兼ね備えたチームに対抗するため、本大会に近い環境で高いインテンシティを持つチームと対戦する必要がある」と述べており、就任早々から具体的な対策に乗り出しています。

原文リンク: L’Équipe – Tunisie : deux matches amicaux de prestige pour les débuts de Lamouchi(フランス語)

ヒューストンでの直前合宿と「予選無失点」の守備基盤

チュニジア代表は、2026年5月下旬からテキサス州ヒューストンを拠点に最終調整合宿を行うことが決定しました。ヒューストンが選ばれたのは、グループFの試合会場へのアクセスが良く、かつ本大会で予想される高温多湿な気候に選手を適応させるためです。

今回のアフリカ予選において、チュニジアは10試合で失点0という驚異的な記録(9勝1分)を樹立しました。この歴史的な堅守は新体制においても最大の武器となります。国際サッカー連盟(FIFA)が発表した最新のチケット予約状況によると、世界中から5億件もの申請が殺到しており、FIFAの報告でもチュニジア戦への注目度は極めて高いことが示されています。ラムシ監督はこの合宿を通じて、堅守を維持しつつ、欧州で台頭する若手海外組を融合させ、より縦に速い攻撃を組み込む戦術的刷新を計画しています。

原文リンク: FIFA – Tunisia confirm Houston as World Cup base camp(英語)

まとめと展望

国内候補のシャーバニ氏への期待から始まった新監督探しは、サブリ・ラムシ氏の就任と北米キャンプの決定という形で、非常に具体的な戦略フェーズへと移行しました。北米のチュニジア系コミュニティを含め、ファンの期待感はかつてないほど高まっています。

日本代表との直接対決は、グループの運命を左右する大一番となります。ラムシ監督がいかに短期間で「鉄壁の盾」に新たな攻撃の牙を加えるのか、3月の親善試合での選手起用がその最初の回答となります。

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