開催国メキシコ、ボリビアを破り連勝。W杯開幕まで5ヶ月、国内組のサバイバルが激化

2026年FIFAワールドカップ(W杯)の開幕が約5ヶ月後に迫る中、開催国メキシコ代表の調整が加速しています。現地時間2026年1月26日、ボリビアで行われた親善試合の詳細と、本大会に向けたチームの現状を深掘りします。


2026年6月11日の開幕戦(エスタディオ・アステカ)で南アフリカを迎え撃つメキシコ代表は、1月の「ミニツアー」を2戦全勝という形で締めくくりました。欧州組を招集できないFIFA外の期間を利用し、国内リーグ(リーガMX)所属選手や新たに代表入りした若手を中心に構成された「エル・トリ(メキシコ代表の愛称)」は、過酷な敵地で貴重な勝利を手にしました。


ゲルマン・ベルテラメの決勝弾でボリビアを撃破

試合はボリビアのサンタ・クルス・デ・ラ・シエラにあるエスタディオ・ラモン・タウイチ・アギレラで行われました。酷暑と標高という厳しいコンディションの中、メキシコは苦戦を強いられましたが、70分に試合が動きました。

交代出場したゲルマン・ベルテラメ(モンテレイ)が、相手GKの弾いたボールを冷静に押し込み、決勝点を挙げました。一部メディアではオフサイドの可能性も指摘されましたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されていない親善試合ということもあり、ゴールは認められました。守備陣もGKラウル・ランヘルの好セーブを中心にボリビアの反撃をゼロに抑え、0-1で逃げ切りました。

「国内組」中心の布陣と、米国からスイッチした新戦力の台頭

今回の1月キャンプでハビエル・アギーレ監督が意図したのは、本大会登録メンバーのバックアップとなる選手の底上げです。特に注目を集めたのは、最近アメリカ代表からメキシコ代表への鞍替えをFIFAに承認されたばかりのリチャード・レデズマとブライアン・グティエレスの2名です。

この2人はボリビア戦でも起用され、指揮官に対してポジティブな印象を与えました。欧州で活躍する主力組が不在の中、リーガMX勢とMLS所属の若手が融合し、1月22日にパナマで行われたパナマ戦(0-1で勝利)に続く無失点勝利を飾ったことは、チームの層の厚さを証明する結果となりました。

開催国としての運営シミュレーションと過酷な環境での収穫

メキシコにとって、今回のボリビア遠征は単なる技術テスト以上の意味を持っていました。ボリビア特有の厳しい気候や高地での試合は、本大会で予想されるメキシコ国内会場(メキシコシティ、グアダラハラ、モンテレイ)のコンディションを想定したシミュレーションとしての側面もありました。

アギーレ監督は試合後の会見で、「完璧な内容ではなかったが、このような過酷な環境下で勝ち切る精神力と、守備の粘り強さは本大会で不可欠になる」と総括しています。また、代表チームの活動を通じて、本大会期間中の宿泊施設やセキュリティなどのロジスティクス面での最終確認も並行して行われています。


まとめと展望

メキシコ代表は今後、2月25日にケレタロでアイスランド代表と対戦する予定です。さらに3月のFIFA国際マッチウィークには、ポルトガルやベルギーといった欧州の強豪国とのテストマッチが組まれており、ここでいよいよ欧州組を含めた「ベストメンバー」が顔を揃えることになります。

開幕戦まで残り5ヶ月。本拠地「エスタディオ・バノルテ(W杯期間中のエスタディオ・アステカの呼称)」で最高のスタートを切るために、アギーレ監督による最終的な選手選考はいよいよ大詰めを迎えています。今回のアピールに成功した国内組が、どこまで最終リストに残るのか、メキシコ国内の注目はさらに高まっています。

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