フランスの有名スポーツ新聞「レキップ」は、日本五輪代表と同じグループDに属するイスラエルとマリがオリンピックの初戦で対戦し、1-1で引き分けた試合について詳しく報じました。この記事では、その内容を紹介します。
試合の背景と重要性
イスラエルのサッカー代表チームは、7月24日(水)夜にパリのパルク・デ・プランスで行われたオリンピック初戦でマリと対戦、試合は1-1の引き分けに終わりました。この試合は、安全保障上の問題により厳重な警戒のもとで行われ、試合結果以上にその背景が注目されました。
試合前の緊張感
試合前から厳重な警備が敷かれ、多くの報道陣が集まりました。スタジアム内では、イスラエル国歌がブーイングに包まれ、観客席にはパレスチナの旗が掲げられるなど、緊張感が漂いました。そんな中、イスラエルの旗やマリの旗を掲げるサポーターとの間で激しい議論が交わされる場面もあったそうです。
試合の展開と選手のコメント
試合自体は前半に緊張感が漂う中で行われ、大きな衝突は避けられました。後半には両チームがそれぞれ得点し、試合は1-1の引き分けに終わりました。イスラエルは1976年のモントリオールオリンピック以来の出場であり、試合後にはサポーターに向けて感謝の意を示しました。
イスラエルのウィンガー、オシェル・ダヴィダ選手は試合後、「我々はフットボールに集中するためにここにいる。良い結果を出せば、我々の国民も喜ぶだろう」とコメントしました。イスラエル国歌がブーイングされたことについては、「もっと尊重されるべきだった」と述べました。
重要な来賓と厳重な警備
この試合には、イスラエルのイツハク・ヘルツォグ大統領も姿を見せました。同大統領はパリ訪問中にオリンピック村を訪れ、イスラエル選手団を激励しました。
試合には約1000人の警察官が動員され、イスラエル選手団の移動には大規模な警備が伴いました。イスラエルの選手団はフランス国内で特別な警護を受けており、パリ警視庁のテロ対策部隊やGIGN(フランス国家憲兵隊の特殊部隊)が24時間体制で警備に当たっています。
まとめ
イスラエルのオリンピックサッカー初戦は、緊迫した状況の中で行われましたが、大きな混乱はなく無事に終了しました。今後も厳重な警備のもとで試合が続けられる予定です。
*過去記事「イスラエル五輪代表、厳重警備の中でパリ五輪初戦へ」