ポルトガルがEURO2024の準々決勝に進出したことに対し、欧州各国のメディアはどのように評価しているのでしょうか。ポルトガル、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアのメディアの反応をまとめました。
ポルトガル:慎重な楽観主義
ポルトガルのメディアは、チームの進展に対して概ね好意的ですが、フランスとの準々決勝に向けて慎重な姿勢を見せています。
ボラ:「ポルトガルは特に攻撃面で輝きを見せた。しかし、スロベニアとの試合では守備の脆弱性が露呈し、フランス戦までに修正が必要だ。」
Record:「クリスティアーノ・ロナウドは年齢を感じさせないパフォーマンスを続けているが、ラファエル・レオンのような若手の台頭が希望を与えている。」
フランス:強敵としての敬意
フランスのメディアは、ポルトガルを強力な対戦相手として認識しており、個々の才能に注目しています。
ルキップ:「ポルトガルは大きな挑戦をもたらす。経験豊富なベテランとエキサイティングな若手選手の組み合わせが、彼らを予測不可能で危険な存在にしている。」
ル・パリジャン:「ポルトガルとの準々決勝は、レ・ブルーにとって真の試練となるだろう。ロナウドがスターであることは間違いないが、ブルーノ・フェルナンデスやベルナルド・シウバのような選手がフランスの守備に最も問題を引き起こす可能性がある。」
ドイツ:感心しつつも恐れず
ドイツのメディアはポルトガルのパフォーマンスに感心しつつも、自国チームが対戦する場合に備えて自信を持っています。
キッカー:「ポルトガルは効率的かつ効果的だった。スロベニア戦でのPK戦勝利は冷静さを示したが、90分間試合を支配する能力には疑問が残る。」
ビルド:「ロナウドとその仲間たちは強力だが、ドイツには恐れるものはない。両チームが進出すれば、大会のハイライトとなる試合になるだろう。」
スペイン:脅威としての認識
スペインのメディアは、ポルトガルの攻撃力とロベルト・マルティネス監督の戦術的柔軟性に特に感銘を受けています。
マルカ:「ポルトガルは以前のカウンターアタックスタイルから進化した。マルティネス監督の下で、よりポゼッション重視のプレーを展開しており、どのチームにとっても脅威となるだろう。」
AS:「ポルトガルの攻撃陣は絶好調だ。ロナウドだけでなく、ジョアン・フェリックスやディオゴ・ジョタのような選手がプレーに多様性をもたらしている。」
イタリア:ダークホースとしての評価
イタリアのメディアは、ポルトガルを大会の「ダークホース」として見ており、2016年の自国開催での驚きの優勝と比較しています。
ガゼッタ・デロ・スポルト:「ポルトガルはあまり注目されていないが、全ての要素を備えている。経験と若さのブレンドは、2020年のアズーリの優勝チームを思い起こさせる。」
コリエーレ・デロ・スポルト:「ロベルト・マルティネス監督はこのチームを変革した。もはや個々の才能に頼るのではなく、統一されたユニットとして機能している。今年が彼らの年になるかもしれない。」
まとめ
ポルトガルがフランスとの準々決勝に臨む中、ヨーロッパ中の注目が集まっています。各国の意見は様々ですが、ポルトガルがEURO2024でかなり良いところまで進出する可能性があるという点では一致しています。経験豊富な選手とエキサイティングな若手の組み合わせが、どの対戦相手にとっても脅威となっています。