1970年W杯 グループステージ3組
イングランド 0−1 ブラジル
得点経過: 59分 0-1 ジャイルジーニョ
70年W杯グループステージのベストゲームと言えばこの一戦。
ビデオの中でブラジル元代表たちも語っていますが、とてもテクニカルでタフな試合でした。このゲームで勝ったチームが決勝に行く。そんな重圧のもと緊迫感に満ちた試合が展開されました。
両チームのゴールキーパー、バンクス(イングランド)、フェリックス(ブラジル)が好守を見せ両者無得点で試合は後半に入ります。
唯一のゴールが決まったのは59分。ペレが見事なトラップでさばいたボールを受けたジャイルジーニョが右足を一閃。これが決勝点となりブラジルは難関を突破して頂点に向かいます。
この試合で見せたイングランドGKゴードン・バンクスの美技の数々。特に注目して頂きたいのがビデオの最後の方で流れる18分のプレー。右サイドをえぐってセンタリングを上げたジャイルジーニョの動きに合わせてポジションを移動していたバンクス。ボールが左サイドのペレに届いた時には完全に逆を取られていました。ペレが放ったヘディングシュートは地面に叩きつける教科書のお手本のようなシュート。しかし、体勢を立て直して飛んだバンクスの右手は見事にボールをはじき出していました。20世紀最高のセーブと賞賛されるこのプレー。バンクスの名前とともに永遠に語り継がれることでしょう。