2026年北米ワールドカップ(W杯)の開幕が刻一刻と近づく中、米国男子代表(USMNT)のマウリシオ・ポチェッティーノ監督が、本大会に向けた「最終フェーズ」の指針を明らかにしました。
ロイター通信(2026年1月29日付)によると、指揮官は「今後の親善試合をW杯本番の試合と同じ重みで扱う」と発言。3月のインターナショナルマッチウィークを、単なるテストではなく「大会の初戦」と位置づける強い姿勢を示しました。
1. W杯までのロードマップ
米国サッカー協会(U.S. Soccer)およびロイターの報道に基づき、本大会前に行われる主要4試合を整理しました。強豪国との対戦を重ね、本番への強度を極限まで高める計画です。
| 日程(2026年) | 対戦相手 | 開催地 | 備考 |
| 3月28日 | ベルギー | アトランタ | メルセデス・ベンツ・スタジアム |
| 3月31日 | ポルトガル | アトランタ | 同上 |
| 5月31日 | セネガル(※) | シャーロット | ※ロイター報道による |
| 6月6日 | ドイツ | シカゴ | 壮行試合(Send-off match) |
2. 「親善試合をW杯仕様に」── 監督が選手に課す緊張感
ポチェッティーノ監督が掲げた「親善試合をW杯のように扱う」という方針は、単なる精神論に留まりません。
記事では具体的な運用ルール(交代枠の制限など)の詳細は未発表ですが、その意図は明確です。3月に対戦するベルギーやポルトガルといった強豪を相手に、「本番のグループステージと同じメンタリティと準備」を選手に要求することで、チーム全体の基準をW杯レベルにあげようとしています。
3. 26枠を巡る熾烈なサバイバル:70人超からの絞り込み
選考プロセスにおいて、指揮官は以下のような数字を明かしました。
- 広大なスカウティング網: 就任以降、すでに70人以上のプレーヤーを直接的・間接的に評価済み。
- 最終的な関門: 本大会に登録できるのはわずか26人。
これまでの「可能性を試す段階」は終わり、3月からの親善試合は、この70人の中から26人を選び出す「最終オーディション」の場となります。どのタイミングで誰が落とされるのか、一戦一戦が選手のキャリアを左右する選考が始まります。
4. チームの現状:2025年の苦い経験を糧に
現在のチーム状態について、ロイターは以下の対照的な戦績を挙げています。
- 挫折: 2025年夏のゴールドカップ決勝での敗北(米国1-2メキシコ)。
- 反撃: 2025年終盤、オーストラリア、パラグアイ、ウルグアイから挙げた3連勝。
ゴールドカップでの苦い経験を経て、チームは着実に立て直しを進めています。昨年末の勝利で得た自信が、世界トップクラス(ベルギー・ポルトガル・ドイツ)を相手にどこまで通用するのか。3月のアトランタ2連戦が、その答えを出す最初の舞台となります。
まとめ:最終選考のゴング
今回のポチェッティーノ監督の発言は、USMNTが「準備期間」という猶予を終え、全選手に最高度の緊張感を強いる「最終選考のゴング」を鳴らしたものと言えます。
今後は、3月の連戦に向けた「招集メンバーの顔ぶれ」が最初の大きな焦点となります。70人のリストから誰が選ばれ、誰が外れるのか。ポチェッティーノ体制の集大成に向けたカウントダウンがいよいよ始まります。
原文リンク: Reuters – US treating friendlies like World Cup matches as tournament nears – Pochettino(英語)