前回の記事(サブリ・ラムシ氏のチュニジア代表監督就任)に続き、新体制の詳細な契約条件や地元メディアの反応、そして2026年ワールドカップ(W杯)グループFに向けた動向について、最新情報を深掘りしてお伝えします。サブリ・ラムシ新監督(54)の就任発表から24時間が経過し、チーム再建に向けた具体的な課題が浮き彫りになっています。
ラムシ監督の就任背景とW杯へのミッション
FIFAの公式発表(1月14日付)によると、ラムシ監督は2年半の契約を締結しました。直近のAFCON 2025においてマリに敗れベスト16で敗退したサミ・トラベルシ前監督の後任として、チームを立て直すことが最大の任務です。
ラムシ監督はフランス出身のチュニジア系であり、コートジボワール代表を率いて2014年W杯に出場した実績が高く評価されました。連盟のモエズ・メスティリ広報官は、今回の契約においてW杯の結果による解任条項はなく、2027年のAFCON終了後まで中長期的な視点でチームを評価する方針を明らかにしています。
原文リンク:FIFA – Tunisia name Sabri Lamouchi as coach | FIFA World Cup 2026(英語)
原文リンク:Xinhua – Lamouchi appointed head coach of Tunisia national team(英語)
契約条件とテクニカルスタッフの全権掌握
連盟とラムシ監督の間で合意された条件として、監督はテクニカルスタッフの選定に関する全権を保有しています。唯一の制約は「少なくとも1名のチュニジア人をスタッフに含めること」ですが、それ以外は自身の哲学を共有できる欧州組のコーチ陣を自由に招集できる形となりました。
給与面では、月給約10万チュニジア・ディナール(約480万円、現地通貨払い)で合意。ラムシ氏側が連盟の財政状況を考慮して譲歩したことで、交渉が迅速にまとまったと報じられています。
原文リンク:Yahoo Sports (Foot Africa) – Aigles de Carthage: behind the scenes of Sabri Lamouchi’s appointment!(英語)
原文リンク:Arab News (Reuters) – Tunisia appoint Lamouchi as new coach(英語)
注目される「欧州組」のコンディションと視察の優先順位
ラムシ監督は就任直後から、欧州主要リーグでプレーする主力選手の視察を開始する意向です。特に、フランスのロリアンで守備の柱となっているモンタッサル・タルビや、ドイツのフランクフルトで中盤の核を担うエリス・スキリのコンディション維持が、3月の初陣に向けた最優先事項となります。
また、デンマークのFCコペンハーゲンで好調を維持しているエリアス・アシュリや、イングランドのバーンリーで創造性を発揮しているハンニバル・メイブリを、新システムの中でどのように融合させるかが注目されています。
原文リンク:The Straits Times (Reuters) – Tunisia appoint Lamouchi as new coach(英語)
まとめと展望
サブリ・ラムシ新監督の就任は、停滞していたチュニジア代表に新たな活力を与えることが期待されています。一部のファンからは現役時代の選択(フランス代表を選択)に対する批判もありますが、連盟は実利を取り、W杯に向けた「安定と経験」を選択しました。3月のインターナショナルウィークは、日本代表にとっても新体制のチュニジアを分析する極めて重要な機会となります。