シーズンの幕開け!FAコミュニティ・シールドの歴史を振り返る

イングランドの2024/25シーズンの開幕を告げるFAコミュニティ・シールドが8月10日に行われます。日本時間10日23:00にキックオフされるこの試合。今年の組み合わせは、昨季プレミアリーグ優勝のマンチェスター・シティvs 昨季FAカップ優勝のマンチェスター・ユナイテッド、というマンチェスター・ダービーです。
この試合を前にFAコミュニティ・シールドの歴史を振り返ってみました。

FAコミュニティ・シールドの歴史

概要と目的

FAコミュニティ・シールド(旧称:チャリティ・シールド)は、イングランドサッカー協会(FA)が主催する年次のサッカー大会で、イングランドのサッカーシーズンの開幕を告げる重要なイベントです。この大会は、プレミアリーグの優勝クラブとFAカップの優勝クラブが対戦する形式で行われます。もし同一クラブが両方のタイトルを獲得した場合、そのクラブはプレミアリーグの2位クラブと対戦します。

初期の歴史

FAコミュニティ・シールドは1908年に「シェリフ・オブ・ロンドンシールド」を引き継ぐ形で始まりました。初回の大会では、フットボールリーグ優勝クラブのマンチェスター・ユナイテッドが南部リーグ優勝クラブのクイーンズ・パーク・レンジャーズと対戦し、再試合の末に4-0で勝利しました。

大会形式の変遷

初期の大会では、プロチームとアマチュアチームの対戦が主流でしたが、1928年からは現在のようにリーグ優勝クラブとFAカップ優勝クラブが対戦する形式が定着しました。ただし、例外的に1950年にはイングランド代表チームがカナダ遠征チームと対戦するなど、特別な試合も行われました。

大会名称の変更

大会の名称変更は2002年に行われました。それまでの名称である「チャリティ・シールド」から「FAコミュニティ・シールド」に改められました。

開催地の変遷

1974年からは、FAのテッド・クローカー事務局長の提案により、ウェンブリー・スタジアムで毎年開催されることが決定しました。それ以前は、各クラブのホームスタジアムで試合が行われていました。ウェンブリーが使用できなかった2012年には、ヴィラ・パークで試合が行われました。

大会の意義と評価

FAコミュニティ・シールドは、シーズンの開幕を告げる重要な試合として位置づけられていますが、その重要性については意見が分かれます。マンチェスター・ユナイテッドの元監督アレックス・ファーガソンは、この試合を「フィットネスのバロメーター」として捉えていましたが、他の監督や選手たちは公式戦としての意義を強調しています。

記録と統計

  • 最多優勝クラブ: マンチェスター・ユナイテッド(21回)
  • 最多得点試合: 1911年にマンチェスター・ユナイテッドがスウィンドン・タウンを8-4で下した試合
  • 最多出場クラブ: マンチェスター・ユナイテッド(30回)
  • 最多敗戦クラブ: マンチェスター・ユナイテッド(9回)

まとめ

FAコミュニティ・シールドは、イングランドのサッカーシーズンの幕開けを告げる伝統的な大会であり、その歴史とともに多くのドラマと記録が生まれてきました。現在でも、プレミアリーグとFAカップの覇者が対戦するこの試合は、ファンにとってシーズンのスタートを告げる重要なイベントとして親しまれています。

上記のように過去の成績ではマンチェスター・ユナイテッドが圧倒的です。今年31回目の出場となり最多出場記録を更新するマンUは、最多優勝、最多敗戦、果たしてどちらの記録を書き換えるのでしょうか。

最新情報をチェックしよう!