2026年ワールドカップにおいて、ダラスは最多の9試合が開催される主要都市です。日本の開幕戦となるオランダ戦、そしてグループステージ突破をかけた第3戦が行われるこの都市では、世界最大級のスタジアムをワールドカップ仕様に適合させるための最終調整が進んでいます。現地での観戦環境や移動の利便性に関する最新の情報を報告します。
ダラス・スタジアム(AT&Tスタジアム)の変貌とピッチの課題
日本戦の舞台となるダラス・スタジアム(FIFA公式呼称。通常はAT&Tスタジアム)では、3億5,000万ドル規模の改修工事が最終段階に入っています。2026年1月5日時点の報道によると、最も大きな課題は「天然芝の導入」です。通常は人工芝を使用しているこのドーム型スタジアムにおいて、FIFA基準を満たす天然芝を維持するための換気・散水システムの新設が進められています。約9万人を収容する巨大空間で、日本の選手たちが最高のコンディションでプレーできるよう、スタジアムの床面を約4.5メートル嵩上げしてピッチサイズを確保する特殊な工事も進行中です。
- 原文リンク: FIFA World Cup 2026: Dallas stadium renovations to reach 350M – Dallas Morning News(英語)
- 原文リンク: Dallas World Cup 2026 preparations: New details on Stadium upgrades – NBC DFW(英語)
広大なエリアの移動:ダラス・フォートワース国際空港からのアクセス
ダラス・フォートワース(DFW)国際空港は、日本からの直行便が発着する重要な玄関口です。空港からスタジアムがあるアーリントン市までは距離があり、公共交通機関が限られていることが課題とされてきました。しかし、2026年1月の最新インフラ計画によると、大会期間中は空港およびダラス・ダウンタウンとスタジアムを直結する「ワールドカップ専用シャトルバス」の運行が大規模に展開されることが決定しました。また、相乗りサービス(Uber/Lyft)の専用発着所の拡張も進んでおり、日本のサポーターにとっても移動の利便性が向上する見通しです。
歴史的会場「フェア・パーク」でのファンフェスト
試合日以外にサポーターが集う「FIFAファンフェスト」の会場には、歴史的なフェア・パーク(Fair Park)が選定されています。2026年1月現在の計画では、広大な敷地内に複数の巨大スクリーンが設置され、テキサス特有のBBQ文化を体験できる飲食エリアや、日本代表の特設ブースも検討されています。ダラスの6月は極めて高温になることが予想されますが、会場には大規模な冷却ファンやミスト設備が完備される予定であり、安全な観戦環境の整備が進められています。
テキサス州の政治・経済的影響と観戦時の注意
テキサス州は現在、急速な経済成長を背景にワールドカップを州最大の経済波及イベントと捉えています。一方で、米国の移民政策や国境警備に関する議論が継続しており、大会期間中のセキュリティチェックは非常に厳格になることが予測されます。2026年1月時点の情報として、スタジアム周辺の「保安区域」への入場にはデジタル認証済みのチケットと有効な身分証明書が必須となるため、日本のサポーターは最新の入国・入場要件を常に確認しておくことが強く推奨されます。
- 原文リンク: Texas Governor highlights economic impact of 2026 World Cup – Office of the Texas Governor(英語)
まとめと今後の展望
ダラスは今大会で最も多くの試合を開催する都市であり、その運営能力は世界から注視されています。日本のサポーターにとっては、開幕戦と第3戦を同じ都市で観戦できるため、宿泊拠点を固定できるメリットがあります。3月に予定されている最終的なインフラテストを経て、より詳細な交通規制やスタジアム内のサービス情報が公開されると考えられます。テキサスの熱狂的なスポーツ文化の中で、日本代表がどのような戦いを見せるのか、現地の準備状況からもその期待が高まっています。